お庭の設計で大切なことは、お庭の広さ・方角・日当たりの変化があります。また、道路や家の中からどう見えるかも大切なポイントです。こうした環境をまず調査して、貴方のお庭の環境を理解します。
さらに、植物の生長に欠かせないポイントは「水分」「土」「日照」「気候」です。水分と土質は調整が比較的簡単です。
必要な水は蓄え、余分な水は排出する土が理想。堆肥や腐葉土などを入れることでこの性質が得られる。
根が呼吸するためには空気が必要。土の粒がいくつも小さな塊を形成する団粒構造は空気と水が通りやすい。
窒素やリン酸、カリウムなどが代表的な栄養分。やせた土には堆肥や腐葉土などを入れると良い。
日照時間や気候は自分で調整することがほぼ不可能です。そのため、生長環境の把握も必要になります。
庭木や草花を選ぶ際の目安は、陽樹・中庸樹・陰樹の分類です。 陽樹は、日当たりのよい明るい環境を好む樹木です。南側の庭に適しています。陰樹は日陰を好む樹木です。北側の庭や高木の下は陰樹が適しています。中庸樹は陽樹と陰樹の中間の性質を持っています。中庸樹は、半日陰でも育ちますので東側と西側には中庸樹が適していますが、西日を嫌う植物は意外と多いので注意が必要です。
日なたを好む アベリア、アメリカテマリシモツケ、オリーブ、 キンモクセイ、シマトネリコ、ハナミズキ、 ブルーベリー、ヤマボウシ、ユキヤナギ
中庸 アジサイ、イチジク、エゴノキ、 シデコブシ、シラカシ、ナツツバキ、 ヒペリカム、ビワ
日陰に強い アオキ、アセビ、イチイ、イヌツゲ、 クロモジ、センリョウ、ヒイラギ、 ヒノキ、ヤツデ
日なたを好む アイリス、アガパンサス、イフェイオン、 エキナセア、オキザリス、クロッカス、 カロライナジャスミン、スイセン、 ゼラニウム、ワスレナグサ
中庸 クロッカス、アスチルベ、アルケミラモリス、 クリスマスローズ、シュウメイギク、 プルモナリア、インパチェンス
日陰に強い ダマキ、ホスタ(ギボウシ) シダ類、タマリュウ、ツワブキ、 ヤブラン
こうした環境の把握を行い、それに適した植物を選ぶことも大切なポイントとなります。ご参考にしてください。